ささやかな愉しみ

女性職員

 朝、夫を駅に送る前のひととき、猫の額ほどの我家の庭に佇むのが、このところの習慣になっている。転居して早や20年、好みの樹木を植えていくうちに気付いたら庭いっぱいになってしまった。 

 新緑の季節を迎え、小さな白い花をたくさんつけたドウダンツツジ、カエデ、シャラ、ヤマボウシなどの木々が存在感を主張し合っているかのように日々濃くなっている。

 早朝の空気は清々しく、今日も一日頑張ろうという気にさせてくれる。これからも日々移ろいゆく庭の様を愉しみながら暮らしていこうと思う今日この頃である。